目指すは、皮まで食べられる樹上完熟イチジク
AOKI FARM & DELIで栽培するイチジクは、「桝井ドーフィン」という日本を代表する品種。赤褐色の果皮と、紅白のコントラストがきれいな果肉を持っています。爽やかな甘みと舌でトロける食感が人気を呼び、レストランのお料理でもよく使われてきました。
私がイタリアから帰国して本格的にイチジク栽培を始めるにあたり、自分の理想とするイチジクは何だろう?と考えました。
イチジクは本来、薬用植物として親しまれてきたほど栄養価の高い果物で、皮と果肉の間に自然の力がぎゅっと詰まっています。そして、しっかりと樹上で完熟させると皮まで美味しく、とろっとろの完熟イチジクになるのです。旧約聖書でアダムとイブが食べた禁断の果実は「りんご」ではなく「イチジク」だったのではと言われるほど、多くの人を魅了してきた理由が分かる気がします。
いつの日か、「皮まで食べられる樹上完熟イチジク」をもっと作ってみたいと思うようになりました。
しかし、皮ごと食べるためには乗り越えなければならない課題があります。そこで、私たちは出荷量の一部だけでも、完熟に挑戦することにしました。
皮ごと食べる完熟イチジクを実現する
皮ごと食べる完熟イチジクを実現すべく、2つのこだわりに挑戦しています。
1つ目は「農薬をなるべく減らすこと」です。
栄養たっぷりのイチジクの皮も、安心して食べてもらいたい。丸ごと食べるホールフードの考えを実践したいと思いました。しかし、皮の近くに残留農薬が集まるリスクを考え、なるべく農薬を使わないよう、ビニールハウス栽培に切り替えることで、カビや腐りにつながる雨を避け「殺菌剤」を減らし、害虫の侵入を防ぎ「殺虫剤」を減らしていきました。少しずつですが、技術を高めながら自然と向き合う日々です。
2つ目は「完熟イチジクが潰れないよう流通させること」です。
基本的に、イチジクは日持ちしない果物です。一般的な流通では食卓に届くまでに複数の流通業者を経由しますが、とにかく時間がかかってしまうため、イチジクは完熟する前に収穫することが多々あります。
完熟状態で発送すると、長い流通時間の中でどうしても傷んでしまうのです。それは、おいしいイチジクを期待するお客様だけでなく、同じく私たち農家にとっても残念なことでした。
そこで、なるべく衝撃が加わらないようハンモックのような梱包資材を使い、赤ちゃんを包むように大事に送る方法を考えました。
まだ試行錯誤中であり、完熟の割合も多くはありませんが、それでも少しずつ自分の理想とする形に向けて進んでいます。いずれはもっと多くの食卓にお届けできるよう栽培を続けていきたいと思います。
クリームチーズやサラダにも相性抜群
AOKI FARM & DELIのこだわりイチジクは、まず生食で食べていただきたいと思います。そして、十分に堪能したところでおすすめしたいのは、イチジクとクリームチーズの組み合わせ。
イチジクとクリームチーズは相性抜群で、クリームチーズのコクが、イチジクのふわっとした口溶けと華やかな甘みを絶妙に引き立ててくれます。
イチジクのことならお任せください
イチジクは好きだけれど、どうやって選んで良いのか分からない...。こだわりのイチジクになかなか出会わない...。そんな時は、ぜひAOKI FARM & DELIにご相談ください。私たちが自信を持ってお届けいたします。
これからも理想とする「本物のイチジク」を目指し努力してまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします!